〈観音竹とは〉         
 観音竹は日本、台湾および中国南部原産のヤシ科植物で、江戸時代以前より愛好されており、めでたい縁起のよい植物、幸福の象徴としてよく知られ、観葉植物の王者として広く普及しています。

〈観音竹・棕梠竹の育て方〉

* 初夏から入梅(5、6月)
 5月に入ると根が活動をはじめます。植え替え・株分けの最適期は、5月中旬から6月にかけてです、私は最低温度が12度以上になってから行っています。
 まず鉢を横に支えて鉢の横を手で軽くたたきながら砂を出し、無理に木を引き抜かないように取り出します。根が砂を抱きかかえていますから、丁寧に水で洗い落とすようにして砂を取り除いてから、子の葉数が4〜5枚で根が3本以上ついておれば、親木の付け根からよく切れるハサミなどで一気に切り離し、からみついている根を丁寧にほぐして、出来るだけ根が傷まないようにして分けて、これを植替えます。(株分けの仕方は後に載せる図を参考にして下さい)
 観音竹の用土は、@排水のよいこと A通気のよいことが大切で、朝明砂・矢作砂などがよいとされています、私は万年青などに使用されている朝明砂(もしくは矢作砂)を用いています。普通、鉢底に大豆大の砂を入れて、上には米粒大の砂を用います。
 植替え(株分け)直後の約2週間ぐらいは、風の当たらない日陰に置いて、毎日充分に灌水し、活着の早い成育のよいものから少しづつ日光にならし、日射が強いときは、遮光材を使用するか、木洩れ日の木立の下などに置き換え、直射光線をやわらげてやります。
 根が多くても、葉数の少ないものや、葉数が多くても根の少ないものは絶対に株分けしないこと。なお、植え付けの順序、株分けの仕方は後に載せる図を参考にして下さい。

* 夏 期(6、7、8、9月)
 1年中で 最も発育の盛んな時期ですから、肥料を適当に与えて通風と採光に注意して日に1〜2回たっぷりと灌水してやります、比較的肥沃な植物ですが、肥料は一度に多量与えるよりも、少量にして回数を多く与える用にしましょう。私は油かすと骨粉でつくった固形肥料を使っています、そして3週間に1度程度3000〜5000倍以上の液肥をやっています。
 
* 秋 期・晩秋(9月下旬から11月上旬)
 9月は、日中の気温は相当高いので充分ですが、夜に気温が下がりますし、10月には日光も弱く気温も下がるので、灌水は控え目にして午前中の気温の高い時に1回与えるのが良いでしょう(夕方に水をやると根を傷めることがあります)。成長は気温の低下とともににぶくなり、やがて停止するので夜は室内かフレームに入れてやりましょう。

* 冬 期・初春(11月中旬から5月中旬頃まで)
 原産地が東南アジアの植物ですから寒さに弱いので、霜が降りる前に温室に入れるのが理想ですが、最低、鉢が凍らないように南向きの暖かい部屋などに取り込みます。灌水は毎日やる必要はなく、乾いてから暖かい日の午前中に与えるようにして、寒風には絶対に当てないこと。この期間は全く冬眠の状態で、成長が止まったままで越冬します。温室で、夜間の最低気温が12度以上に保つ設備があると成長しますが、換気や熱源に注意しないと、むれたり、悪性ガスが発生して木を痛めて失敗することがありますから、充分注意して下さい。



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